
こんにちは!
コスメライターのおとひなです。
本日のテーマは、「無添加化粧品は本当に安全?」です。
「無添加化粧品って肌に優しいんでしょ?」
そう思っている方は多いのではないでしょうか。
確かに、「肌に悪い成分が入っていない=安心・安全」というイメージがありますよね。
でも、その“無添加”という言葉、実はあいまいで誤解されがちな表現なんです。
■無添加化粧品のルーツを知っていますか?
無添加化粧品が誕生したのは、1970年代の化粧品トラブルがきっかけでした。
当時、アレルギーや皮膚炎などの肌トラブルを引き起こす可能性がある成分が問題視され、約100種類の成分が「表示指定成分」として定められました。
この成分には、防腐剤・紫外線吸収剤・合成界面活性剤・合成着色料・合成香料などが含まれていました。
その結果、こうした成分を使わない「無添加化粧品」が登場し、「肌にやさしい化粧品」として多くの女性たちに支持されるようになったのです。
■でも今は、“無添加”の意味が変わってきています
2000年、法律が改正され、全成分の表示が義務化されました。
これにより、「表示指定成分」という制度自体が廃止されたのです。
現在では、「無添加」とは、かつて指定されていた成分の一部を含んでいないことをアピールしているだけ。
実は、“無添加”という表示に法的な定義やルールはありません。
つまり、メーカーが「○○は入っていません」と言っているだけで、何が入っていないかはそれぞれ違うんです。
■防腐剤=悪ではない?
「防腐剤が入っていないほうが肌に良い」と思われがちですが、スキンケア製品の多くは、水と油でできており、放っておけば腐ってしまいます。
そのため、製品を清潔に保ち、安全に使い切るためには防腐剤が必要不可欠。
一部では「パラベンは避けるべき」といったイメージが残っていますが、現在では安全性が高く、微生物の繁殖を防ぐ優秀な防腐剤として見直されています。
もちろん、すべての人に合うとは限らず、アレルギーのリスクはゼロではありません。
でも、それはどの成分にも言えること。
防腐剤だけを“悪者”にするのは少し短絡的かもしれません。
■無添加=安心は思い込みかも
時代とともに、成分に対する評価や安全基準も変わります。
大切なのは、「無添加」という言葉に振り回されるのではなく、中身をしっかり確認し、自分の肌と相性の良いものを選ぶことです。
■まとめ
「どの成分にもリスクはある」
「無添加」という言葉だけで安心しないで。
正しく知って、自分の肌を守りましょう✨